感情コントロール―REBT(論理療法・理性感情行動療法)のテンプレート01
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REBT(論理療法・理性感情行動療法)のテンプレート
本テンプレートは、ワードで作成したREBT(論理療法・理性感情行動療法)用のフォーマットです。
論理療法・認知行動療法に自分で取り組む際のテンプレートです。
論理的に物事を考える際の思考の枠組みとして役立ててください。
あくまで、日常生活や仕事上の落ち込み・抑うつや不安、怒り、囚われ、執着などの感情を適切にコントロールするためのものなので、強度の神経症などの場合には専門医にご相談下さい。
私自身、今の方向性に漠然とした強い不安が出てきた場合などに、それをひとつのシグナルとして捉え、自分が変な考えに囚われていないかなどをチェックし、軌道修正を図るのに使用しています。
人によるのかもしれませんが、頭の中だけで考えていたら、堂々巡りになりがちで、何が問題なのかさえ見えてきません。
書くことには不思議な力があります。
さて、本テンプレートで記入すべき項目としては次のようなものがあります。
- テーマ
- 外界の事実・出来事
- 否定的な感情(?が耐えられない・我慢できない等)ないしは自動思考
- マスト・ビリーフ(感情の背後にある勝手な・無意識的な考え方・思い込みなど)
- 論駁・論理的な考え・人生哲学など
枠の大きさは記入量に応じて適宜変更してください。
これらは、REBT(論理療法・理性感情行動療法)とは、で解説した論理療法でいうところのABCDE理論に対応しています。
つまり、A(外界の出来事・事実)、B(その人の受け取り方・考え方)、C(不安や抑うつ、怒りなどの感情)、D(論駁)、E(効果)ですが、BとCとは順番を逆にしています。
「2.外界の事実・出来事」では、落ち込みの原因となった事実をできる限り客観的に記述します。
「3.否定的な感情(?が耐えられない・我慢できない等)ないしは自動思考」とは自分の感情に向き合い、それを素直に見つめるためのものです。
自分の感情を記録するだけでも、そこに新たな「気づき」があるかもしれません。
なお、自動思考とは、心理学上の用語でその人の考え方の癖(くせ・クセ)のようなもので頭の中に勝手に何度も浮かんでくるフレーズのことです。
たとえば、「自分はダメだ」等
次の「4.マスト・ビリーフ」と関係しますが、そこには「全てか無か」「一般化」「個人化(物事を個人的に受け取り、自分に原因があると考える)」「レッテル貼り」などの歪んだ思考法があります。
「4.マスト・ビリーフ(感情の背後にある勝手な・無意識的な考え方・思い込みなど)」では、否定的な感情の母体となっている非論理的・反事実的な無意識の考え、感情的な断定・決めつけ、偏見などを意識的にコトバ化していきます。
論理療法では「マストを探す」とかいって、非常に重視しています。
確かに、大切な工程だとは思いますが、個人的には省略していることも多いです。
そして、最後に「5.論駁・論理的な考え・人生哲学など」で、否定的な感情・思考を論駁し、新しい考え方・人生哲学を身につけていきます。
自分のコトバでもいいし、あるいは小説その他書籍・本やネット上のコトバでも何でもかまいません。
自分にフィットする自分専用の人生哲学をどんどんコレクションしていきましょう。
コレクションするだけでも面白いし、落ち込んだとき、心が傷ついたときなどに繰り返し読み返すことでそこからエネルギーをもらうことができます。
また反復することで段々と心に浸透していき、借り物ではない自分の思考として血肉化していくことができます。
ただ忙しいだけで自分を取り戻せる時間がないとストレス・イライラはたまるばかりです。
書くことで、自分と対話して自分をコントロールし、とるべき選択、進むべき方向を間違わないようにしましょう。
では、REBT(論理療法・理性感情行動療法)のテンプレートの見本・サンプル・ひな形・たたき台としてご利用・ご参考にしてください。
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